2013年11月11日御所浦周辺
晴天・強風 同行3名
オチヨド鼻えびすビーチー東岸沿:平瀬島ー楠森島ー牧島ー御所浦島本郷港ー帰路西岸沿

今回は団長レッドとイエローがどうしても無人島で自給自足キャンプをしたいと企画透明度が良く夕日が素晴らしい天草西海岸にある無人島“大島”に決定

朝6時 まだ薄暗い太甲橋近くのセブンイレブンにイナゴ団、レッド・イエロー・グレーの車3台が集合。強風の中、それぞれの車で天草へ


島原 普賢岳の山頂にかかる笠雲


有明海が荒れてる、内海なので何時もは穏やかなのだが…今朝は危険な三角波が立ち白波が立ってる。急遽、三角の西港で作戦会議。この調子だと外海の西海岸は2~3mの波があるため諦め、内海の八代海の御所浦方面へ予定変更


信号待ちで右を見ると、コンクリートから木が生えている。自然は強い


去年、御所浦を1周した際に発見した倉岳町の先 オチヨド鼻にあるエビスビーチへ皆を誘導し到着。波が穏やかなので、此処を出艇場所を決め近所で買い物しながら情報を集める。お店の人に教えてもらい、牧島の左にある黒島の無人キャンプ場に目的地を決定。イエローはネットで手に入れた三分割の中古カヤックを初おろし


キャンプ道具を満載し、かなり重くなった愛艇エルズミア530


重いが安定性が良いくなったエルズミア


いよいよ出発、まず平瀬島へ


内海とはいえ今日は風が強く海面がウネル


段々と風が強くなり、新艇で操船に慣れていないイエローが遅れ始める。このペースでは黒島まで行きつけないので引き返すことに

風のない楠森島の裏に回り込み昼食・休憩

石垣があり以前、集落があったと思われる地点に上陸


早速、島の内陸を探検、藪をかき分け少し上ると石垣の上に竹が密集。井戸の後か


南阿蘇に住むイエローが目ざとくアケビを発見、種は多いが甘さは最高 僕は初めて食べたかも


身軽なイエロー44歳、スルスルッと木に登り綺麗なアケビを数個収穫


上の方に沢山生っている



キャンプ地でのデザートにする予定


探検終了、昼食の準備に


名シェフのレッドがウドン炒めを作ってくれた、美味い

この後、元気が戻ったイエローは目的地の黒島へ行くことを決断。しかし、この後 惨事が……

漕いでるとまた風が強くなり、右斜め後ろからくる約2mの横波に漕ぎにくい。イエローは頑張りついてくるが、黒島までもう少しの所で沈。押し寄せる波の中、残り2艇がイエローのカヤックをはさみ固定&乗船させ一番近い陸地を目指す。しかし、疲れたイエローは、またも横波につかまり2回目の沈

ここで、本人の操船は難しいと判断、僕のカヤックに摑まらせ陸を目指すが、イエローの体が抵抗になり全然進まず断念。イエローのカヤックをロープで牽引してきたレッドと再度、囲み乗船させようとするが、既に40分ほど海に使っていた為、軽いハイポサーミア(低体温症)でイエローは力が入らない

しかし、このままでは危険。大声で気合を入れ、何とかカヤックに乗り込ませ3艘を真中のイエローが両手で持ち固定 3艇が安定した状態で進むようにし陸を目指す。レッドと僕は其々の側を漕ぐ、遅いが確実に進む。一番近い牧島のNHK電波塔の横に上陸。すぐさまイエローを乾いた服に着替えさせる


無事、ホッとした時間。レッドが大きなリンゴを剥いてくれ、羊羹を分ける。僕はお湯を沸かし即席ウドン(どん兵衛)で暖と栄養をイエローに補給させる。再度打ち合わせし、無人島の黒島キャンプは断念し、一番近い町「御所浦」へ向かう


風が弱まってきたので出発。正面が目的の無人キャンプ場のある黒島。その間で沈劇場が1時間半ほど行われていた


この後、不安定なイエロー艇に僕が乗り、エアースポンソンが付いてる安定したエルズミアをイエローに漕がせる。正面のNHK電波塔をグルッと左へ回りこみ御所浦の町へ


陽が大分傾いてきた、レスキューで体中が疲労している。日暮れ前に着きたいのでイエローも最後の力を振り絞り漕ぐ、漕ぐ、漕ぐ


途中、レッドが御所浦に住む慶応大学の後輩に連絡をしたら運良くつかまった。港近くまで漕ぐとお父さんの漁船で迎えに来てくれた、感動


ハマモ○さんの漁船に寄るレッド。日暮れる前に御所浦港に着きそう


お世話になるハマモ○親子の船に続き漁港へ入る。スロープで船を上げ泊りの荷物を運ぶ衣類はなく貴重品だけ


いきなりお邪魔した塩だらけの僕たちを快く引き受けて頂いた優しいハマモ○親子。ご自宅でお風呂を頂き体を温め、近くの料理屋さんへ


素晴らしい採れたてのお刺身、島で食べるお刺身は味が違う!!!昔から不思議に思うのだが確かに数倍美味い。皆、感動しながら食す、生きててよかった~ウニは今の時期採れる馬糞ウニに似た天草のウニ 旨い


それも大量

この後、ハマモ○さんと大いに酒を飲み盛り上がった。話しているとなんと僕と同じ高校の2級上の先輩、しかも同じ山岳部!縁を感じました。11時ごろ民宿へ帰り爆睡


明朝7時に朝食をとり出発。夕食も民宿の御代も○マモトさんがお支払い済み、家に挨拶に伺うが既に仕事に出かけられ留守。仕方なく港へ向かう
御所浦の街並


フェリー乗り場では恐竜がお出迎え


御所浦恐竜博物館。山の方でアンモナイトが採れたので町興しに利用したらいいが、来場者は1日0人が続くとか。田舎の復興は簡単にいかない


昨夜お世話になった料理屋さん、また来たい


冬の雲が広がる中、倉岳のエビスビーチへ出発。この港は漁船が頻繁に行きかうので気を付けながらカヤックを出す


今日は風がないので各自 自分のカヤックで出艇空は雲が多くドンヨリしている


凪状態の海を進む


天草富士「龍ヶ岳」


怪しげな雲が広がる


正面の平瀬島の裏がエビスビーチ、今朝は風がなく波が無い


イエローは船にの慣れパドリングが上達、ちょっと写真を撮っていると離される


左側にずっと続く養殖筏、沢山のカモメが待機中


帰りは約1時間ほどで到着。休憩なしでした、別荘跡の私物展望台が見える


誰もいないビーチ


トンビが数匹、羽を休めていた


イエローの新艇分割式カヤック バルサ材とFRPのハイブリッド3分割、分割なので収納はすこぶる良い
撤収作業後、イエローに美味しい南阿蘇コーヒーを入れてもらい一服



11月なのに向日葵畑


準備が整い10時帰路に着く何時の日か黒島リベンジキャンプに来ることだろう…