2012年7月牛深周辺探索
茂串海水浴場(駐車代500円)→桑島→大島→烏帽子炭鉱跡→砂月海岸経由海中公園→オコ瀬→法ケ島→牛島→黒崎→ハイヤ大橋下→黒島→鶴崎→黒崎→カウソ鼻→茂串7時スタート~17時着(10時間の旅)
真っ暗な深夜の熊本市大江のダイエー駐車場、3時45分に南阿蘇コーヒーのイエローと待ち合わせ。2台のカヤックを僕の車に積み4時出発、茂串海水浴場へ6時40分到着

誰もいない茂串海水浴場駐車場、装備完了し気合が入るイエロー

約7時出艇、長い旅の始まり。出発地点は自然豊かな茂串海岸


正面左が出発地点の茂串海水浴場

まず目の前にある桑島を目指す。今年の長い梅雨の合間、今日は素晴らしい天気。予報では1,5mの波だったが、波・ウネリも殆どなく快調な漕ぎ出し

左に次の目的地、大島。その先に片島もウッスラ見える
距離が長いので早いペースで漕ぐ (イエロー撮)

朝日に包まれ爽快

良いペースで漕ぎ進み、予定より早く桑島を通過中、しかし後半 無理なペースがたたり後悔することに

外海は気持ち良い

桑島の千石瀬を左回りに回る。岩上には大きな鳶


桑島の外海側を快適に漕ぐ、最高の天気

桑島の南端風景

あっという間に桑島を通りぬけ、次の目標 大島へ

休日で、各瀬に沢山いる釣り人達

右は対馬海流が通る大海原、水平線の先は中国

イエローと私共々、長距離・長時間・外海航行は今回が初めて

まだまだ体力があり、大島へもハイペースで到着

昔は人が住んでいた大島。当時飼っていたヤギが野生化し、数匹生息していたらしくよく見かけたが、最近見ない・・・

島の南西部には、ダイビングの際の休憩場所である港・村跡があり上陸できる

沖に沢山 漁船も出て、賑やかな海

此処が港跡

大休憩(イエロー撮)右奥が住宅跡地、井戸や家の基礎が残る

早速、シュノーケルの準備、火照った体を海水で冷やそう (イエロー撮)

長雨で透明度は良くないですが、さすが牛深、海に入った途端、目の前を丸々太ったボラ

クラゲもふわふわ

透明度悪っ、正面のテトラまで泳いでいくと小魚の群れ

海底にはコバルトスズメ

テーブルサンゴも沢山、豊かで楽しい海

イエロー楽しそう


キビナゴの群

此処の魚はスレてないので近くによっても逃げない

真っ白で綺麗なウミウシ

水温も25度以上ありシュノーケルが楽しかった

10時30分出発。イエローが波除のスプレースカートを装着中、黄色のポリエチレン艇は夏の強い光でシースルー

大島を出て牛深方面へ距離約7kmに挑む

半分ぐらい来たか?いやまだまだ遠い。漕いでも漕いでも近づかないように見える。しかし着くには漕ぎ続けるのみ。そういえば先日イナゴ団長のレッドは眠りながら漕ぐ、居眠り航法を編み出したと言ってた

片島が近くに見えてきた

左奥が牛深の町並

正面に異様な様相の壁?巨大な防波堤?何かありそう

漁船が近ずくと、止まってやり過ごす

目標物は石垣で出来た古そうな巨大防波堤


裏に何か見えてきた(イエロー撮)

何だこりゃ!後日調べると有名な烏帽子抗跡、産業遺産になっている炭鉱跡地。海中に入口がある凄い炭鉱

満潮で上陸できそうな場所がない

イエローが出稿した熊日新聞に載った写真 (イエロー撮)

入口、中は如何なっているのか確認してみたい、けど真っ暗で怖い

(イエロー撮)

石垣と煉瓦の造形美。長年 台風などの大波にやられているのでしょうが、後どの位 この形を維持できるのか

アザラシ?と思ったら烏帽子抗の横で、海女さんが素潜り漁中

挨拶すると元気よく返事が返ってきた、海の女は気持ちが良い。この辺は透明度が良いので、潜漁に最適だろう

船には旦那さんが待機 (イエロー撮)


天草最南端の村 小森を過ぎ、二子島を回ると砂月海水浴場の砂浜

潮の流れが強くカヤックを右に引っ張る、ラダーで修正し、正面の島間にある海中公園を目指す。此処までペースが早く疲れが出始めた

砂月の上に夏らしい空

やっと海中公園に到着。残念ながら満潮でソフトコーラル一杯の海底は見えない

さぁ、待望の昼食。ラーメンとりオニギリを準備

保冷バッグに入れていた冷えたビールで乾杯し、頻繁にやってくる海中公園観覧グラスボートを見ながら昼食。休日で賑やかな海中公園、船内アナウンスが聞こえる。最近の長雨で透明度が悪いと説明中

昼食後、軽くシュノーケルで遊ぶ。こんなに腹出てたっけ

漂っていたアイナメ?をゲット、網で捕獲その気絶中に捕獲。この魚は軽い毒のある餌(カイメンや海藻類)を食べ一時失神するがまた復活して泳ぎだす。他の魚には襲われないのか?「この後、ワタを取ってなかったので家に持ち帰ると凄い臭い。クサヤみたいな臭いの焼き魚を食す」

休憩後カヤックを取り替え出発、下須島を井出の口浦方面から牛深の中心ハイヤ大橋へ

一回り小さいイエローのポリエチレン艇、小さい分 操船が軽い

牛島横を通過

黒崎を超えるとハイヤ大橋が見えてきた、疲れた体に希望の光。手の平が痛くなってきたと思ったら漕ぎ過ぎて手の皮が破けてる グローブを取出し装着

牛深漁港なので船舶の出入りが頻繁、危険なので岸沿いにハイヤ大橋へ

立派なハイヤ大橋

鹿児島県長島の蔵之元港へ向かう定期船


狭くなった港入口、今は潮の流れが少ないので楽に進む

(イエロー撮)

ハイヤ大橋の下を通過、船上ならでわの光景


家の前に今は高級魚のイワシの丸干し、美味しそう。一昔前はイワシ御殿と言われる豪邸が立ち並び、遊郭や商店街も脚気で溢れ、余ったイワシは肥料になるほどの取れようだったそうです。その後、急速にイワシが取れなくなり衰退・・・取り過ぎが原因か、人間の悲しさ

狭い水路を進むと、下須島に通じる赤い橋が見えてきた。左に小さく私の姿 (イエロー撮)


赤い通天橋を抜けると、もう少しで下須島一周完了
海中公園から休憩なしで漕いだ、日暮れまで時間はないが黒島で一寸休憩

黒島の北側は遠浅、潮が引き始めカヤックの下は牡蠣殻でガリガリ、フォールディングカヤックでなく良かった。僕のこのFRP艇は個人のビルダーが趣味で作ったらしく、かなり頑丈で大きく非常に重い。僕の体格にはオーバーサイズ

すごく疲れているが、後は帰るだけ…最後の力を振り絞るぞ

最後のパートを頑張ろうっと気合を入れる。写真にノイズ出始めた......塩水で使うことが多い為 生活防水コンパクトカメラの限界か?

鶴崎の堤防を越え、黒崎方面へ向かう

海面に照り返す光を撮影中

9時間以上漕いで疲労はピーク、あとは気力のみ
。
夕刻になり温められた空気が、右の陸側から海に吹き降りるオフショアの風が吹き、海面が波打つ

日が傾くごとに風が強くなり、それに伴い波も大きくなる。漕ぎにくい

一つ手前の剣崎の海岸。似たような風景で、着いたと勘違い.......気合が抜けてく

大島を左に見ながらズーと漕いで、やっと前方左に桑島が近ずく。もう少しのはず…持病の坐骨神経痛も痛み、右の尻タブが痺れる。早く着きたいので次第にパドルが速くなる…後ろを見ると遥か彼方にイエロー

ついに到着、海岸には誰もいない。しかも潮が引いているので重いカヤックを上げるのが大変そう


藤壺や牡蠣が沢山着いた岩場が広がる、船底を痛めること確実。慎重に上陸場を見つける

疲れ切った体に鞭を打ち、重いカヤックを前後二人で持ち、車の所へ。午後5時、約10時間漕いでいたことに…疲れるはずだ。しかし、初めての長距離を晴天のもと完走出来たことに感動&感謝!!!

この海岸はタイトプールが楽しい。沢山の魚介類 (カニ各種・チョウチョウウオ、コバルトスズメetc熱帯魚の稚魚・各種のハゼ・カエルウオ・ベラ・エビ・ヤドカ二、ビナガイ・トコブシ…)がいる。カヤックに乗らなくても一日中
磯遊びが出来る最高の場所、次回は子供と来よう

はNHKの大河ドラマ「武蔵」で小次郎との決闘シーンを撮影した記念碑
帰りに日本一美味しい本渡の奴寿司による予定でしたが、二人とも疲労度が高く、本渡の瀬戸町にある温泉センター(ヌルヌルで気持ちの良い湯)で潮を落とし、熊本へ。大江ダイエー駐車場に9時過ぎ到着、永い一日が終わる。しかしイエローはこれから南阿蘇まで帰り、僕もカヤック洗浄と機材の塩抜きでもう一作業。遊ぶのはとても疲れる…
        
PS.南阿蘇コーヒーのイエローが担当している熊日新聞のコラムに7月29日朝刊で掲載され、僕が漕いでる写真が新聞に掲載された。イエロー有難う
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